織田廣喜

織田廣喜

織田廣喜は1914年、当時の福岡県千手村(現・嘉麻市)で生まれ、少年時代を碓井村(現・嘉麻市)で過ごした後上京。

電機会社で働くなどさまざまな仕事をしながら苦学して画家となり、二科展で出会った妻リラ(1927-1998)の支えで絵筆一筋の人生を邁進、戦後間もない1950年に二科会会員、1980年に二科会常務理事、1995年には日本芸術院会員になるなど、2012年に亡くなるまで意欲的な創作活動を続けていました。

その一方で、1985年にリラがくも膜下出血で倒れてからは亡くなるまで、寝たきりの妻を介護し、愛し、ともに生き、絵を描き続けました。

そうして描かれた作品には哀愁を感じさせる女性の姿や幻想的に描かれた風景が特徴です。