美術品を購入するにあたって、不安は付き物です。
安心してご購入いただけるよう、ご来廊いただいて、作品を直にご覧いただくことが最善と思っております。
ですが、遠方にお住まいの方、昨今の状況から外出を控えておられる方も多いかと存じます。
そこで、インターネット上でも安心して美術品をご購入いただけるよう、美術品を購入する上で抑えておきたいポイントをいくつかご紹介いたします。
美術品の真贋について
孔雀画廊では、作品の真作保証いたしております。
ご案内している作品については、全て真作(真筆)になります。作品により、作品鑑定書が付随しております。また、鑑定証のない作品についてはご希望により、孔雀画廊の保証書をおつけいたしますので、安心してお買い求め頂けます。
当画廊の社長、伊賀静雄は、1967年孔雀画廊に画商として修行に入り、1985年に独立してからは、若手日本画家5人(小森精一・杉本洋・東俊行・平岡栄二・村田林蔵)の企画展『綵』を開催し、1989年、ドイツハンブルグでの東山魁夷個展の際、画伯に同行するなど、多くの著名な画家先生方と親交を深めてまいりました。そのような中で培った審美眼と美術市場での長年の経験により、美術館への納品も多く、一流の作品の売買を続けてまいりました。仕入れには、社長自らが行っております。どうぞご安心ください。
孔雀画廊は長年の経験により確かな実績があります。適正価格にて販売しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
美術品の探し方
お気に入りの美術品を見つけよう
美術品を購入するときには、どのような点に気を配るとよいのでしょうか?
あなたの生活にぴったりと寄り添ってくれるお気に入りの作品を見つけるための、いくつかのポイントを紹介します。
絵画作品や陶芸品をこれから購入される方は、これらをヒントに考えてみてくださいね。
作品を飾りたい場所の特性をふまえて考える
玄関
玄関といえば、お客様を迎える場であるとともに、帰ってきて1番に目にする場所でもあります。そんな玄関に飾る作品を購入するなら、あなたのおうちのシンボルとなってくれるような、最高に思い入れのある作品を選びたいものですね。
ただし、玄関は温度や湿度の変化が激しい場所でもあります。購入した絵画作品や陶芸品の特性を理解して正しく取り扱い、数か月に1度は作品に変化がないか入念にチェックするようにしましょう。
リビング
リビングは家族やお客様との語らいの場です。例えば、華やかな人物画や生活に寄り添うような身近な題材を取り扱った絵画作品を購入すれば、語らいの場の明るく楽しい雰囲気づくりに貢献してくれることでしょう。
1日のうちで1番長い時間を過ごすことになるリビングでは、インテリアのテイストにあわせてしっくりくるものを選ぶのも、心地よさのポイントとなります。
寝室
寝室には落ち着いた風景画や、幻想的な抽象画はいかがでしょうか?疲れた心と体を癒し、自分自身に立ち返るための場所なので、それにふさわしい題材を選んで購入するようにしましょう。
寝室に絵画を飾るときには、ベッドの頭側の壁にレイアウトする方が多いようです。ただし、そうすると自分がベッド上にいる場合に作品を見るのが難しくなります。なので、お部屋の広さや壁の大きさに余裕がある場合は、せっかく購入した絵画がベッドの上から見えるように工夫してみましょう。
子供部屋
子ども部屋で大切なのは、その子にふさわしい作品を選ぶということです。大人は「子どもは誰でも明るい色彩が好き」と思いがちですが、鮮やかな多色使いの作品を好む子もいれば淡い色彩の落ち着いた作品を好む子もいるので、その子の個性に合わせて考え、購入するようにしましょう。
小さいうちから本物の作品にふれることによって、豊かな感性が養われます。子どもの成長に優しく寄り添ってくれるような作品を選んで購入しましょう。
廊下や階段
殺風景な印象になりがちな廊下や階段も、絵画作品や陶芸品を飾ることで心地よい空間に生まれ変わります。ここに作品を飾ると、通るたびに意外によく目にすることになるでしょう。例えば、目にするたびに思わず顔がほころんでしまうようなかわいらしい小品を購入すれば、忙しい毎日の癒しになってくれるます。
ただし、玄関と同じく温度や湿度の変化が激しい場所なので、定期的な作品チェックは欠かさないようにしましょう。
インテリアのテイストにも目を向ける
ナチュラル
ホワイトや木目調の家具の多いナチュラルテイストのインテリアなら、軽やかな素描やシンプルな風景画などの絵画がよくなじむでしょう。反対に、鮮やかな色彩の絵画を選べば、それだけでお部屋の主役にもなってくれることでしょう。
モダン
シンプルでスタイリッシュな印象のモダンテイストのお部屋なら、抽象画やはっきりとした配色のリトグラフなどはいかがでしょうか?少しよそよそしくなりがちなお部屋が、作品を飾ることでグッと親しみやすい空間になりますよ。
クラシック
クラシックテイストのインテリアなら、華やかな静物画や人物画などの絵画を飾ることで、より格調高い空間に演出することができるでしょう。存在感のある家具が置かれていることが多いですが、それに負けないはっきりとした色彩のものを購入するとよいでしょう。
アジアン
落ち着いた雰囲気のアジアンテイストのお部屋なら、掛け軸や日本画のような絵画作品のほか、陶芸品を飾ってもよくなじみます。印象的な観葉植物がある場合、葉の色とリンクさせて、緑系の色を使った作品を選んで購入するのも統一感が出ておもしろいでしょう。
絵画を飾るときには、壁紙の色・広さ・形にも目を向けてみましょう。また、その作品を主役として目立たせたいのか 、反対に今あるインテリアになじませたいのかというところからも、よりよい作品を選ぶためのヒントが得られます。
絵画作品や陶芸品を購入することによって、その空間にどのような変化をもたらしたいのか、じっくり考えてみましょう。
美術品の探し方についてのご相談
美術品との出会いは、一期一会。
私共美術商は、常日頃から美術品を仕入れております。
どのような作品をお探しになっているのか教えていただくことで、仕入れの際に目を光らせておくことができます。
また、ご予算や、リビングに会う作品、周りの家具との兼ね合いなど飾る場所によって色合いや重厚感など、検討材料がたくさんございます。
私共の豊富な経験と知識に頼っていただければ、喜んで作品を探すお手伝いをさせていただきます。
美術品の飾り方
美術品を迎え入れよう
お気に入りの美術品が見つかったら、早速あなたのおうちに迎え入れましょう。
絵画作品や陶芸品をよりよく楽しむための、いくつかのポイントを紹介します。
美術品を購入した方はぜひ参考にしてみてください。
どこに飾るか
作品を購入された時点で、どの部屋に飾るかおおよその検討をつけていらっしゃる方が多いことと思います。飾るお部屋が決まったら、次はお部屋のどこにレイアウトするのかを具体的に考えていきましょう。
絵画作品や陶芸品を飾るのにおすすめなのは、お部屋に入ってまず目に入るところ、またはソファーなど自分がよく過ごす場所からよく見えるところです。このときに、購入したばかりの美術品が埋もれてしまわないように、周りをすっきりさせておくこともポイントです。いらないカレンダーや古くなったポスターははがしておきましょう。
また、絵画作品は紫外線や湿気、温度の変化に弱いです。直射日光が当たる場所や水槽の近く、エアコンの風が直にあたる場所などは避けて飾りましょう。
絵を飾る高さ
絵画作品を飾るときには、絵の中心が床から140~150cmになるように飾るのが基本です。これは日本人の身長が大体これよりもう少し高いくらいなので、それをふまえると1番絵画を観賞しやすい高さとなるからです。
ただし、周りの家具との関係性も考慮する必要があるでしょう。例えばコンソールなどの上に絵画を飾る場合には、作品とコンソールまでの間隔と、作品と天井までの間隔が同じになる方がバランスがよいという場合もあります。
少し離れてじっくり見てみましょう。ミリ単位での調節が効果的な場合もあります。
美術品を長持ちさせるには
さて、あなたの購入した美術品は、これから何百年という長い歴史を旅していくことになります。そのように考えると、美術品にとってあなたのおうちは仮の住まいということもできるかもしれませんね。
あなたの購入した美術品の価値を守り、かけがえのない作品を次世代へつなげていくために、美術品を長持ちさせるためのポイントを覚えておきましょう。美術品の価値を適切に守ることであなた自身がその作品を長く楽しめるとともに、仮に将来「売却」することになったときにもそのことがきっと役に立つはずです。
温度と湿度
絵画を長持ちさせるには、室温は20℃前後、湿度は50%前後で一定に保つことです。膨張や収縮を繰り返すと、作品にダメージを与える原因となってしまいます。
また、湿度が高すぎればカビの原因に、低すぎれば紙が突っ張ったり絵の具がひび割れたりすることも覚えておきましょう。
とはいえ、生活空間においては常に同じ温度、湿度を保つのは至難の業ともいえます。「不可能だ」と思う方もいらっしゃるでしょう。もちろん全てを完璧に調節しようと考える必要はありません。最適な温度と湿度を知ったうえでできる限りの対策をしておくことが大切なのです。
室温は20℃前後、湿度は50%が心地よいのは絵画作品だけではありません。絵画にとってよい環境は、私たち人間にとっても心地よく過ごしやすい環境といえます。健康管理の延長線上として取り組むことで、お気に入りの絵画を長く楽しむことができるでしょう。
地震対策
地震対策は特に陶芸作品などにおいて重要です。ジェル状、または粘土状の仮固定剤は市販でも購入できるので、上手に利用しましょう。お皿と皿立て、壺と台座のような、作品と接する部分に、指先程度の大きさの仮固定材をいくつか密着させておくとよいでしょう。皿立ての足の部分には耐震マットを付けておくことも大切です。
市販の仮固定材を利用する場合は、使える材質などをよく確認したうえで目立たないところで試してから利用するようにしてください。
また、絵画作品においては、額装のときにガラスよりも割れにくいアクリル板を用いるようにするとより安心といえます。
美術品の飾り方についてのご相談
好みの作品が見つかり、いざ購入しようと思っても、額が飾る場所に合わない、そもそも壁に釘を打つだけで大丈夫なのかしら?など、疑問もあるかと思います。
特に日本画や洋画などの絵画作品は、額装を変えるだけでガラッと雰囲気が変わり、モダンにもクラシックにもなります。
額装や表具のコーディネート、お手入れ方法や保管方法、飾り方など「いまさら聞くのも…」と思われることでもお気軽にご相談ください。誤った情報を元にされるより、正しい知識を身につけていただき、永く作品と共に生活していただくことが私どもの願いです。
また、絵が気に入っているけれども、飾ることが難しそうなど、不安がある場合は、どうぞお気軽にご連絡ください。
孔雀画廊では、設置サービスをご依頼いただけます。
ご自宅への設置も賜ります!
ご自身で作品を設置するのは難しいもの。壁によっては特殊な器具が必要になる場合もございます。
より素敵な空間を目指して、そして安全に飾っていただくために、孔雀画廊では、お届けから設置までを請け負うサービスをご提供しております。どこに飾れば良いか迷われている場合や、取り付けに不安がある場合は、是非ご利用ください。
*壁の状態によっては、施工業者へ依頼する必要がございます。
ご依頼については、お問い合わせください。
【設置代金】
関東圏内:100万円以上の作品をお買い上げの方は無料にてお受けいたします。*施工業者への施工費用は含まれておりません。
関東圏外:ケースバイケースとなります。(参考価格:50,000円〜)
ご依頼については、ご注文後、お電話、LINE、メールにてお問い合わせください。
絵画作品の飾り方
主に釘やネジを壁に打ちつけ、作品を飾る場合が多いですが、ピクチャーレールは位置を決める際や、ずらしたい場合にとても便利です。また、壁に穴を開けませんので、クロスを痛めません。
壁によっては、梁を探して釘を打たなければ、作品の重さに耐えられない場合がございます。そのような場合は、施工業者などに壁の強化をお願いしたり、ピクチャーレールの設置をしていただくことが良い場合もございます。
また、マンションなどでコンクリートの壁に直接壁紙が貼られている場合は、ご自身で壁に釘やネジを打ち込むことは大変困難で危険です。マンションの管理会社に問い合わせをした方が良い場合もございます。
掛け軸は、主に床の間に飾られてきましたが、洋間の壁に直にかけていただくと、とてもモダンな空間になります。特に大きい掛け軸は、大きなお部屋で存在感が際立ちます。
陶芸作品の飾り方
陶芸作品を購入したら、皿の場合は皿立てを使って、壺や杯であれば台座の上に載せて飾るのが一般的です。
また、個性的な飾り方としては、市販でも売っているプレートハンガーなどを購入して皿に装着し、ピクチャーレールからつるすという方法もあります。
アートと節税
リモートオフィスにアートの提案
1)アートの節税効果ご存知でしょうか?
2)絵画を飾ることでオフィスがイメージアップ
3)アート購入・レンタルをサポートいたします。
1)アートの意外な節税効果
美術品は、その購入額を会社/個人事業主の経費とすることで節税対策として活用できます。
購入した美術品の金額が一定以下であれば、通常の仕事で使うPC等と同様の消耗品として取り扱うことができます。
「美術品」として取り扱う場合であっても減価償却対象物として数年(おおむね8年)で経費算入が可能となります。
消耗品費になるアート10万円未満
アートは消耗品ではありませんが、ひとつ10万円未満のアートは消耗品として扱われます。
オフィス、会議室、応接室に展示するなど、私的な用途に限定されない状況で使うことが目的の場合に適用されます。
2点、3点購入しても、1点が10万円未満であれば、税務上損金となるので、絵を購入するのも一つのアイデアといえます。
一括償却資産になるアート 30万円未満
30万円未満であれば、作品が絵画、彫刻、または工芸品など種類に関わらず経費算入は原則可能となります。
ここで注意したいのは、明らかに「時の経過によりその価値が減少しないもの」は経費算入が認められない場合もあるということです。
30万円~100万円未満のアート
30万円以上~100万円未満の作品については、絵画や彫刻等の美術品のほか工芸品などが該当しますが、古美術品は対象外となります。古美術は「時間の経過とともに劣化するものではない」と考えられ、耐用年数という概念に当てはまらないからです。
なお、購入価格(取得価格ともいう)は、フレーム等の付随費用も含むことが一般的であるため、付随費用等を含めて1点100万円を超えないことがポイントとなります。
1点100万円以上の場合の例外
さて、100万以上の美術品については例外規定もあります。
一般的には取得価格100万円以上の作品は計算参入が出来ない(=減価償却ができない)と考えられますが、下記のような作品については例外として減価償却が認められる可能性があります。具体的な事例は下記のとおりですが、概念上は「時の経過によりその価値が減少することが明らかなもの」と規定されております。
・会館のロビーや葬祭場のホールのような不特定多数の者が利用する場所の装飾用や展示用(有料で公開するものを除く。)として取得されるものであること。
・移設することが困難で当該用途のみに使用されることが明らかなものであること。
・他の用途に転用すると仮定した場合に、その設置状況や使用状況から見て美術品としての市場価値が見込まれないものであること。
と、上記のような状況下では例外が認められる場合もあります。
税法上の区分け
税法上は、取得価額を下記の区分けにわけて、税務上の処理が定められています。
●10万円未満「消耗品費」として損金処理可能
●10万円以上、20万円未満「一括償却資産」として取得価額の1/3を3年かけて損金算入可
●30万円以内「少額資産」として購入した年に全額を損金算入可。ただし、1年間を通じて「少額資産」の合計額が300万円を上限とする(※資本金1億円以下の中小企業の場合のみ「少額資産」のルール適用があります)。
●100万円以内「器具備品」と言った名目の資産として減価償却(耐用年数8年or 15年(ブロンズ等の金属作品))が可能
取得価格 | 税務上の処理 |
10万円未満 | 「消耗品費」として損金処理可能 |
10万円以上、20万円未満 | 「一括償却資産」として取得価額の1/3を3年かけて損金算入可 |
30万円以内 | 「少額資産」として購入した年に全額を損金算入可。ただし、1年間を通じて「少額資産」の合計額が300万円を上限とする(※資本金1億円以下の中小企業の場合のみ「少額資産」のルール適用があります)。 |
100万円以内 | 「器具備品」と言った名目の資産として減価償却 (耐用年数8年or 15年(ブロンズ等の金属作品))が可能 |